第8回 少額債権における回収〜強制執行①〜

1.強制執行とは

 強制執行とは、債務者が任意に支払いを行わない場合に、国の力を借りて強制的に債務者の財産を差押え、財産をお金に換えて回収をはかる手続です。強制執行を行うには、判決書などの「債務名義」とよばれる書類が必要になります。 

 

2.少額債権の回収と強制執行

 強制執行の対象となる財産には、不動産、動産(家財道具など)、債権(預金債権、給与債権、売掛債権)などがあります。債権回収の書籍には一般的に不動産執行や動産執行について詳しく書いてある書籍が多いですが、少額債権の場合にはあまり対象財産とすることが多くありません。実費が高額だからです。

 この点債権執行であれば、実費があまり高額でないので差押がしやすいといえます。1件当たり1万~2万円ほどになることが多いです。

 

3.対象財産の見つけ方

 債権執行の対象となる財産については、債権者側で見つけるしかありません。方法としては次の方法があります。
 

(1)債務者のホームページ

 ホームページには、自社の信用を高めるために主要取引先を記載していることがあります。取引先金融機関を記載していることもあり、預金債権のありかが分かります。金融機関の他、売掛金が発生している取引先が掲載されていることもありますから有効な情報です。
 

(2)企業調査会社の情報

 株式会社信用交換所が運営する「シンコーDBサービス」のように、企業調査を行う会社が提供する企業情報の提供サービスに取引金融機関が掲載されていることがあります。
 

(3)不動産の登記事項証明書

 不動産の登記事項証明書には、借入をしている金融機関の抵当権が設定されていることがあります。その場合、登記当事項証明書に金融機関名のほか「取扱店」として支店名が記載されることがあります。預金債権の差押は、金融機関名と支店が分かれば実行できますので、有効な情報といえます。


 

 

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筆者紹介

司法書士法人F&Partners 代表社員北詰健太郎

大阪市中央区内本町一丁目1番1号OCTビル3階

ホームページ:http://www.mishukin.com/

主な著書、著作

 

「少額債権の管理・保全・回収の実務」(共著 商事法務 2015年)

「Q&Aと記載例から学ぶ!!BtoBの少額債権の管理・保全・回収の実務」(NBL1019号・1021号・1023号・1025号・1027号・1029号/商事法務)
「すぐ使える 債権回収基礎講座」(登記情報613号・616号・618号/金融財政事情研究会)ほか多数

 

 

一般社団法人全国銀行協会ホームページ:http://www.zenginkyo.or.jp/news/2013/12/05140000.html

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